今では誰もが知っている栄養素、ビタミンＣ。
しかし、その存在が明らかになるまでは、何百年もの歳月を要しました。過去には
多くの人が、ビタミンＣ不足による病気に苦しんだのです。

ビタミンＣが不足すると、からだでは恐ろしい変化が起こります。
コラーゲンの生成と保持ができなくなり、体中の血管がボロボロになってしまうのです。

これは、出血性の障害が、各器官に起こる「壊血病」という病気です。
この病気は16〜18世紀の大航海時代に、海賊以上に、恐れられました。

というのも、海の上ではビタミンＣを含む食品がとれなかったからです。バスコ・ダ・ガマのインド航路発見の際には、
実際に160人の乗組員のうち100人が壊血病で死亡しています。原因がわからないため、なすすべがなかったのです